地域の特性を活かしたエネルギーの地産地消促進事業
分散型エネルギーシステム構築ガイドブック
ガイドブックの趣旨
これまでに実施されてきた各種の実証事業、補助事業によって、分散型エネルギーシステムに関する一定数の事例は蓄積されてきているものの、
既存のガイドライン等としては太陽光発電やバイオマスなどのエネルギー種に応じた個別テーマに特化したガイドラインがほとんどとなっています。
また、システムの設計~施工~運用に関する技術的な指針等ではなく、事業を企画・検討する上で考慮すべき事項や事業の成功要因については十分な整理がなされている既存ガイドブック等は少ない状況です。
そこで、本ガイドブックにおいては、図1‑1に示すように、エネルギー種横断的に地産地消の分散型エネルギーシステムを構築することそのものに対する考え方や必要な検討事項などに焦点を当てて解説を行うとともに、設計~施工~運用についてもエネルギー種によらず検討が必要となる事項を横断的に整理しました。
分散型エネルギーシステムのさらなる普及に向けて、事業の計画段階から事業実施に至るまでのハードルを越え、持続可能な事業を構築していくために、このガイドブックを活用していただくことを目的としています。
地域の特性を活かした地産地消の分散型エネルギーシステム構築ガイドブック目次
- 1. ガイドブックの趣旨
- 1.1 ガイドブック作成の背景・目的
- 1.1.1 本ガイドブックの目的
- 1.1.2 分散型エネルギーシステムの重要性
- 1.1.3 分散型エネルギーシステムの普及に向けた政府等の取組
- 1.2 対象事業
- 1.3 対象者
- 1.4 本ガイドブックの使い方
- 1.1 ガイドブック作成の背景・目的
- 2. 地産地消の分散型エネルギーシステムの意義
- 2.1 連携・協力による意義・効果の最大化
- 2.2 国にとっての意義
- 2.3 自治体、地域住民にとっての意義
- 2.4 事業者にとっての意義
- 3. 事業の計画段階で考慮すべき事項
- 3.1 分散型エネルギーシステムを構築する意義を知りたい
- 3.1.1 省エネ・省CO2
- 3.1.2 地方創生
- 3.1.3 災害対応
- 3.2 エネルギー供給の仕組みを検討したい
- 3.2.1 エネルギー源
- 3.2.2 エネルギーインフラ
- 3.2.3 エネルギーマネジメント
- 3.3 事業化する上でのキーポイントを知りたい
- 3.3.1 自治体との連携
- 3.3.2 持続的事業実施体制の確立
- 3.3.3 需要家の確保
- 3.3.4 エネルギー供給以外の付加価値
- 3.4 事業を行う場所の条件・特性を把握したい
- 3.4.1 都市/地方
- 3.4.2 需要施設
- 3.4.3 地域資源
- 3.5 事業の経済性を評価したい
- 3.5.1 資金調達
- 3.5.2 コストと事業性
- 3.1 分散型エネルギーシステムを構築する意義を知りたい
- 4. 事業の設計・施工段階で考慮すべき事項
- 4.1 設計の流れ